椎間板ヘルニア
椎間板は椎骨と椎骨の間に存在し、繊維で構成された繊維輪とそれに囲まれた髄核と呼ばれるゼリー状の物質から構成されています。椎間板は椎骨と椎骨との衝撃を吸収してくれるクッションとしての役割を果たし、椎骨間の運動をスムーズにしてくれます。椎間板ヘルニアは大きく分けて2つのタイプがあり、繊維輪の中の髄核が逸脱してくるタイプ(ハンセン1型)と繊維輪ごと突出してくるタイプ(ハンセン2型)が存在します。いずれもその逸脱突出した病変部位が脊髄神経を圧迫することによって激しい痛みや痺れなどの症状を引き起こし、麻痺が起きます。症状や進行の程度も様々ですが最終的には完全麻痺や排尿障害、深部痛覚消失といった状況へ進行していきます。手術の適応基準はありますが、最終的には飼い主様との相談の上、決定いたします。
脊髄造影レントゲン写真
手術中写真