骨折治療への取り組み 1

手術に取り組む私自身の意識の持ち方の配分は術前計画が5割、手術が4割、術後管理が1割です。

いかに術前計画が重要であるか、術前に手術の半分が終わっている、あとは形にするだけ、術前に完成形の半分が決まっていると言っても過言ではないと思っています。
ですがいくら術前にイメージしていても実際手術中にならないと気付けないこともあり、計画通りにいかないことやもっとよりよい方法を手術中に選択することもあります。
スクリューやピン、プレートといったインプラントの種類や術式は2〜3パターン準備して手術に挑むことがほとんどです。
それだけ慎重に取り組み、手術中にベストな方法を最終的に決定しています。

最近は動物病院も分業化、専門性を打ち出すことも多く、避妊去勢以外の外科手術はしない、整形外科はしないなどの病院も増えてきており、当院は整形をはじめとした外科分野において他の病院様からご紹介頂くことや治療困難と判断された症例にも取り組むことが多く、より頼りにされる機会が増えました。

動物や飼い主様にとって快適な生活が出来るようにベストを尽くすことはもちろんのこと、やはりご紹介頂いた病院様にも結果を出してあげたい、かかりつけ医さんの元に返してあげたいという思いがありますので、セカンドオピニオンや特定の分野だけ頼りにされるような存在でも構いません。
飼い主様におかれましては気兼ねなくご来院下さい。